商工会
商工会という名前は聞いたことがあるものの、どのような活動をしているかよく分からないという方に向けて、このページでは商工会議所に入会するメリットやデメリットについて説明します。
商工会とは
商工会は「商工会議所法」という法律に基づき運営されている「役所」のような民間法人です。
(※役所とは異なります。)
国や自治体からのバックアップを受けており、役所仕事も請け負っていることから、公的な機関として位置づけられています。
商工会に入会しないといけないの?
商工会は自由加入制の団体ですので、
事業者だからといって入会義務があるわけではありません。
商工会議所との違い
商工会と商工会議所は名前が似ていて、業務も類似しているため分かりにくいですが、異なる団体です。
商工会のほうが規模が小さいです。
商工会の活動
商工会・商工会議所では主に次の活動を行っています。
- 検定事業(簿記など)
- 講習会(補助金セミナーなど)
- 経営相談(倒産に関する相談など)
- 金融支援(低利子での融資)
- まちづくり(地方自治体のような活動)
商工会に入会するメリット
メリットは次のようなものがあります。
- 確定申告の相談ができる
- 補助金セミナーを受けられる
- 経営相談(倒産に関する相談など)を受けられる
- 低利子で融資を受けられる
- 労働保険事務委託
- 各種共済
順番に説明します。
確定申告の相談ができる
創業したての事業者が青色申告したりするのは難しいことです。
決算の時期になると、無料で税務相談を受けることが可能です。
補助金セミナーを受けられる
タクシー業界であれば「燃料価格高騰に関する補助金」を国から受けられますが、
補助金の存在を知らないとお金をもらうことができません。
補助金セミナーでは業界ごとにどのような補助金があるのかや申請方法について説明を受けられます。
経営相談を受けられる
倒産(破産・廃業)したいとなった場合、どこに相談すればいいのかわからない事業者は多くいます。
いきなり専門家に相談するのはハードルが高いです。
商工会・商工会議所では企業経営に関する総合的な相談を受け付けているので、企業にあったアドバイスを受けられます。
低利子で融資を受けられる
商工会(商工会議所)が実施する経営指導を受けた後、商工会議所長の推薦を受けることでマル経融資という融資を受けられます。
マル経融資は無保証・無担保・低金利(年金利上限1.5%)なので、お金が必要ならぜひ活用したいです。
マル経融資は開業1年以上、商工会加入6ヶ月以上の小規模事業者のみが融資を受けられます。融資額は2000万円までです。
労働保険事務委託
お金を払って委託することで、事業者が行うべき労働保険の事務を代行してもらえます。
当社では利用していません。
各種共済
取引先が倒産し売掛金や債権が回収できなくなった場合にお金を借りられる倒産防止共済などがあります。
万が一のために入っておくといいかもしれません。
商工会の入会資格
入会を希望する商工会の管轄地域で営業を行っていることが条件です。
個人事業主や外国法人でも問題ありません。
商工会に入会するデメリット
年会費(月会費)がかかることです。
地域によって異なりますが、入会金5000円、年間24000円、月額2000円かかります。
商工会の退会方法
商工会に電話(0297-73-1365)に電話すると退会届をFAXでいただけます。
それに代表者名や会社名、退会理由、退会期日を書いてFAX(0297-73-6644)送るだけです。
自動振替のやめかた
商工会の月会費は自動振替で銀行口座から引き落とされます。
自動振替は商工会側で停止してくれるので、会社側は何もしなくて問題ありません。